5月の一言

爽やかな風が佐潟の対岸から若草の香りを届けてくれる季節となりました。皆様ゴールデンウィークを楽しんでいらっしゃいますか?思い起こせば30年前、我が家も鯉のぼりや若武者姿で子供の日をお祝いしていました。この時期は新潟の農家にとって丁度田植えと重なり、畑も葉タバコやスイカ苗を植える時期ですので多忙を極める中、鯉のぼりを立てるのは男衆の力仕事。近所の家とその大きさを競いあうように空高く掲げるのが毎年の恒例行事でした。田んぼの周りには菖蒲が自生しており、ヨモギと一緒に持ち帰って薬草湯に浸かり、女衆は麦饅頭や牡丹餅(昔は掻餅かいもちと言いました)を作り、へぎにずらりと並べてました。

色々思い出すと、家族皆が旬の植物を活用しながら綿々と伝統ある生活を営み継承していたのですね。最近の住宅事情では鯉のぼりも随分小さくなり、家の中に飾るものになったのも時代なのでしょうが、あの頃鯉のぼりを雄大に泳がせてくれた五月の風だけは今も変わらず、私たちに自然の恵みを届けてくれています。