10月の一言

今年もはやいもので、あまくて美味しいサツマイモの恋しい季節になりました。テラスから見下ろす佐潟には大きなトンボがすいすいと飛び回って気持ち良さそうです。古事記によりますと、本州を空から眺めた神武天皇がトンボに似ていると言ったので、秋津洲(あきつしま)と名付けたそうですって。なんてロマンティックな名前でしょう!日本神話では四季それぞれに神様がいらっしゃって、秋の神様は竜田姫。平城京の西にあった竜田山の御神体で風神様であり、裁縫や染色の神様でもあります。「千早ぶる 神代もきかず竜田川 唐くれないに 水くくるとは」これは在原業平が秋の生駒を詠んだ歌です。くくるは括り染め、つまり絞り染めのことで、竜田姫を称えた歌です。手に取れない川まで染め上げるなんてさすが染色の神様ですね。そろそろここも秋の装い。生駒のお姫様から頂いた恵みの風が、今年もシーズンのお庭を唐くれないに染めてくれます。