8月の一言

ご先祖様が帰ってくる季節になりました。信心深い我が家では、お盆になると母が赤くて小さい霊供膳を押し入れから出してきて一汁三菜を盛り付け仏前に供えていました。お箸ヨモギの枝を削り出したもので、まるでオママゴトみたいだったのでよく覚えています。この季節が近づくと、お供え用の小さな野菜や蓮の花を売りにくるお婆ちゃんがいたことも懐かしく思い出しました。お仏壇の両側には綺麗な提灯を二つ。庭で咲かせた花もその脇に飾られます。いつもは暗めの仏間なのにこの日はまるでパーティーみたいに飾られて、小さい私にもその特別な日の大切さが伝わっていました。私たちハーバリストは植物のある生活を楽しみ伝えることが使命。それは様式や機能だけでなく先人たちの思いを伝承することも重要な要素です。世の中には資本主義と社会主義、共産主義があるみたいですが、私が持っている物差しは幸せ主義。私が大自然に召される時まで、もしかしたらその先にある幸せまで求めたいです。きっとそれが子や孫の幸せと繋がっているでしょうから。